自己開示と言っても、身バレするようなことがないよう結構気を遣っています。ここでの自己開示とは、今まで表現してここなかった内面のクソ味噌な部分のことです。
Chiyokoのプロフィール
156cm 53歳バツイチの独身一人暮らし。
仕事はフリーランス。収入は、フリーランスの報酬と僅かな不労所得。相方さん(♂)52歳とは別々の暮らし。
コロナになるまでの15年間、自宅にTVが置いてなかったので情報はすべてネットで見ていた。
2020年3月以降、アマゾンプライムやParavi, U-nextといったサービスで各国のドラマやテレビ番組を視聴できることを知って以来、時間さえあれば、寝る間も惜しむほどドラマを見てしまうという新たな習慣を生み出した。
仕事の量も激減したことで自宅でのおこもりが日常生活となり、元来のぐーたらで怠け者性分がメキメキと頭角を現す。
快楽スイッチを覚えた猿が、永久に快楽ボタンを押し続けるようなもんである。
コロナで世界が変わり、私の体型も一変した
それまで抑え込んでいた魑魅魍魎(ちみもうりょう)が暴れ出し、世話する家族も、介護が必要な両親もいない独身生活がむしろ仇となり、いつでも自分の好きな時間に好きなだけ、好きなものを食べ、好きな時間に寝て、ギリギリに追い詰められるまで仕事しないという生活に一変した。
更年期も重なり、よく眠れる日もあれば、意味のない不安に悩まされ不眠が続くこともあり、眠れないのでドラマを見続けるという悪循環で朝を迎えることも増えた。
カラダを動かすことも放棄。万歩計で1日100歩も歩いていないという脅威の数字を叩き出す。
これほどまでの食べ物に対する強欲と怠けることへの飽くなき執着があるとは自分でも想像だにしていなかったので、本人も少しだけ驚いた。
コロナで世界は変わったが、私の人生で一番変化したのは自分の強欲さや、子供の頃に満たされなかったであろう欲望だけを満たす生活になったこと。
誰もみていない、誰とも会わない、誰にも文句を言われない唯我独尊ライフの結末が、8kg一気に鬼太りの姿であった。
男友達からの一言で、目を覚ましたのだが・・・
それまでの人生で体重が10kg近くも増えたことはあった。でも、まだ若かったし、無茶なダイエットをすれば体重はすぐに落ちた。
夕食を抜けば、翌朝1kg減量なんて普通だったが、私の体は確実に更年期のそれであり、女性ホルモンが激減して抜け毛が増えたり、さほど大食いをしなくても痩せない体になっていた。
うすうす気づいていたので、散歩だけでも・・・と思い、近くの公園を散歩することを始めた。そこで偶然に(こんなのはドラマだけにしてほしいと思う)久しぶりに会った男友達に言われたひと言。
「久しぶりだね〜!あれ、ずいぶん大きくなったんじゃない?
あ、もしかしてコロナで家で食べてばっかりいた〜?!」
それって完全にアウトな奴でしょうって心底思いながら、苦笑とはこんな風に笑うことなんだと理解した瞬間であった。
自宅に戻り、鏡に映った我が身を見て、我が身ながらに驚いた。
それは、十数年前の我が身の姿。人生最大のデブ子であった。
決意→即日放棄、後日再決意→即日放棄、そして暴飲暴食
久しぶりに会った友人の目ほど怖いものはない。全身を隈なくスキャンされた上に、デブ子の烙印を押された私。
心の中で「あんたの彼女だって、私より丸いじゃん!」思っていたが、それは言わなかった。
体重計も久しぶりに測定。体脂肪、BMIとも壊れていると信じたい数字。まずい。これはまずい。本当にマズい。
そして決意する。明日から2週間ダイエットする。
成功するのは初日だけ。翌日には食欲とダイエットしている自分への反抗が強くなって、大好きなパンを買って食べ尽くした。もちろんドラマ見ながら。
数日後、再び決意す。そして、翌日からダイエットするんだから今日だけは食べちゃおう〜っと暴飲暴食。
この負のパターンを今年4月くらいから繰り返していた。
「ダイエットする」という決意そのものは、私が現在よりも更に太ってしまう闇サイクルに加担していたと気づくまで時間がかかった。
そして、8月の最後、私はついに悟ったのである。
「今ここで痩せないと、死ぬまでデブだ」
想像するだけで恐ろしい。
Photo by John-Mark Smith on Unsplash
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